HOMECOLUMN › 住宅密集地の窓こそ、工夫が必要

住宅密集地の窓こそ、工夫が必要

「住宅は南面に大きな窓を設けて光を入れるのが良い」

という考えは、必ずしも全ての住まいに該当しないと思います。

最近は夏の暑さも厳しくなり、窓から入り込む熱に対しての配慮が必要になりました。
(実際真南の場合は夏の日中、室内に日が入らないはずですが
少し窓が東西にふっていることもあるので朝夕、特に夕方の西日が室内を暑くすると言われます)

特に窓から見える風景が、あまり良くない環境の場合、南面だからと言って大きな窓を設けてしまうと、室内から見える風景にがっかりしてしまうこともありますし、リラックスしたい空間が外から丸見えであることもあります。

 

04

 

近隣の住居が近接している都市部に建つ、インナーテラスのある家のリビング窓は、少し高めの位置に設けています。

目に近い部分の窓は半透明のガラスにして、吹抜け上部の窓は透明のガラスにしています。

上部の窓を透明にしているので月が見えることも。

 

そして窓の位置を高くしていることで、床に近い位置は少し囲われた雰囲気を感じることができ
都市部とはいえ静かで落ち着いた空間を作れています。

この「囲われる感」が居心地の良い空間をつくるために大事なポイントとなります。

 

 

そして、風の通り道もきちんと作っています。

風は入口と出口が必要。
ウォークインクローゼットや納戸などにも窓を設け、家全体に風が流れるように計画してあります。

 

窓はたくさんあるから良いわけではありません。

窓が多いことで夏の暑さ、冬の寒さに困ることもあります。

その空間でどう過ごしたいか、という「暮らし方」に合わせた窓配置が大切ですね。

 

このコラムに登場するお住まい

インナーテラスのある家

Miyu
みゆう設計室代表・神戸の女性一級建築士。 母・主婦目線で家族の暮らしから住まいをデザインします。 ご飯が美味しくなった!と言われる家、家事負担を減らし、リラックス時間を楽しめる家の設計はお任せください。中学生兄妹、年子の母。 家族と家づくりとヴィッセル神戸が大好き。