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その収納、本当に使える!?

「インテリア相談」で伺った悩みや、私が違和感を感じた部分から
実際の新築、リフォームのデザインに活かした点がたくさんあります。

正直、インテリア相談に訪問すると、「使えない」収納って結構多いのですよね。
「収納が少ないから、とりあえずクローゼットを作っておこう」という考えが、「家具が置けない」「居心地が悪い」など、逆に使えない収納を作ってしまうこともあります。

まず「とりあえずクローゼット」は作らない方が良いと思っています。
マンションの間取りを見ると、この「とりあえずクローゼット」は何とかならないかなあ、と思うものです。

クローゼットをデスク収納に

クローゼットをデスク収納に

 

上の写真は、「リビングのクローゼットが使えない」という悩みをお持ちだったO様邸。

家を建てられたときに、リビングにはクローゼット収納が必要だろうと思われて、追加して作ってもらったというクローゼット。
これが、使えない。

奥行も深く、入れたい物はたくさんあるけれど、収納内はスカスカ。
上手に収納ができないんです、と言われていました。

収納したいものと、収納の奥行が合わないのですよね。
さらにクローゼット扉が影響してうまく家具も置けない状態でした。

そこで提案したのがクローゼットを取り払い、内部に設けたデスク収納。

お子さんが宿題をしたり、大人はパソコンを使ったりできるデスク。
デスク正面にはオーディオやCDがきれいにおさまる計画になっています。

以前クローゼットに置かれていたものは上部棚や、下部のワゴンに収納。

定番の「ランドセルワゴン」も設けました。

将来使い方が変わった時に変化に対応できるようにも作ってあります。

 

使える収納を作るためには、完璧に、ではなくても、その収納スペースに何を置く可能性があるか考えておく必要はあります。

私自身が主婦であり母でありますので、そのあたりはイメージして「こんなものを置きますか?」「これはどこで使い、どこに片づけたいですか?」と聞くようにしています。

 

01

 

上の写真は、「キッチンを囲む家」のリビング。

壁面にクローゼットを設けています。

この収納はそれほど奥行も深くなく、お子さんのおもちゃを置いたり、昼寝布団を置いたり、オムツを置いたりすることが可能。

間がテレビ台で空間が抜けているので、壁面に圧迫感もありません。

クローゼットを設けることによる扉の軌跡が暮らしのじゃまにならないか。
設けることですっきりと暮らせるか。

自由度は高い方が良いけれど、それが何かの「じゃま」になることがないよう、気遣ってプランニングすることで使いやすい収納になります。

使いやすい収納があると、その周りを心地良い空間にできる。

 

「使える収納」を作りましょう。

 

Miyu
みゆう設計室代表・神戸の女性一級建築士。 母・主婦目線で家族の暮らしから住まいをデザインします。 ご飯が美味しくなった!と言われる家、家事負担を減らし、リラックス時間を楽しめる家の設計はお任せください。中学生兄妹、年子の母。 家族と家づくりとヴィッセル神戸が大好き。